継承
想像する心の継承。
大地と取り組む技術は21世紀を拓きます。
大地と取り組み、技術に取り組み続けてきた人の歴史は道具との出会いによって始まりました。
自然の気象や地形によって左右されてきた私達の暮しをより快適に、より便利な物にするために、英知と工夫を注いで積重ねられてきた道具の歴史こそが、社会の発展のあゆみにほかなりません。
とりわけ農業の目覚しい発展を支えたのが農具の発明であり、機械化技術としての鍛冶でした。
土を耕す道具として、生み出されたスキを始めとする、様々な農具。
その創造の為に生み出された技術は今日のあらゆる産業技術のルーツとされる物です。
鉄や鋼などの材料を熱し、打ち鍛える事によって丈夫な機具に変える鍛造の技術。さらに磨き、形を整えていく様々加工の技術など。
もちろん先人達が築き上げた技術は極めて高度で先進的な分野へと発展を遂げていますが、その道具にかける「創造の心」と限りない技術革新の姿勢は、今日でもしっかりと受け継がれています。
挑戦
機械化への限りない挑戦。
農業もまた、人力から蓄力へ、エンジンなどの駆動力へ大きな進化の歩みを続けてきました。
当社は明治24年に初代・中村六郎が上田海野スキ(クワガラ)を創業して以来、時代の変革と共に蓄力スキ徳用号ホーク型を発明。
さらに大正時代に入ってからも、高低兼用犂と浅深自在犂を発明。
昭和29年には農業の機械化の先駆けとして動力犂を完成するなど、常にその時代の農業の姿を見つめ農家の皆様が、必要とされる製品と技術の開発を追求することを目指しております。
トラクター等の普及に伴い、これにアタッチメントを介して接続する各種の農機が求められる時代になると、私達はより高度で専門的なニーズにお応えする専用機具を次々に開発しました。
きめ細やかな市場調査や基礎的な研究に裏付けられた製品は、あらゆる農業分野で高いご支持をいただいております。
製品開発
ユーザーの声から生まれる製品開発体制。
厳密な試験をクリアした優れた機械。
生命ある環境に取り組む農業機械にとって普段の研究と努力が必要であることは言うまでもありません。
作物・土壌などで求められる機能は多彩で、使用する地域でも条件が異なっております。
適材適所の製品のご提案なども私達の製品作りの原点です。
農家の皆様がより使いやすい環境になるよう、現地調査や研究を繰り返し行っています。そういった経緯で生まれた製品は必ず、ユーザー様に満足していただける製品です。
また、当社の製品は全て独自開発です。
農業分野での機械化・省力化ニーズにお答えして試作された機械は当社の実演農場において厳密な評価試験を行ないます。
さらに現地での徹底した試験、研修室での検討などを通じて、技術的な改良が加えられていきます。
こうした開発プロセスから数多くの特許・実用新案を生み出しております。